福島県の最南端に位置し、県内では郡山市に次いで第2位(2021年4月調査)の人口を持ついわき市。東北地方ながら温暖な気候であり、原発からも距離的に離れていることから、住みやすい街として人気を集めています。住みやすさについてや坪単価など、いわき市での生活についてまとめてみました。ぜひチェックしてみてください。
福島県全体の単価に比べると1.5倍近い価格となっており、福島県の中では土地価格はNo.3。市内の駅で比べてみると、いわき駅周辺が最も高く坪単価21万1279円、最も低価格なのは久ノ浜駅周辺で、坪単価6万9586円となっています。
基準地価平均のこれまでの推移を見てみると、過去最高となったのが平成4年の33万0339円/坪。その後、平成7年を境地価が下がり続けたものの、平成25年より増加傾向に。増加の背景には、平成23年に起こった東日本大震災の被災者の流入があるようです。ここ数年は、わずかながら地価が下がっているため、注文住宅を建てやすい時期ともいえるでしょう。
参照: 国土交通省:土地統合情報システム
いわき市では、市全体のサイトとは別に「いわき市子ども・子育て支援サイト」が開設されています。妊娠した時からお子さんが5歳程度になるまで4段階に分けて年齢別に見る子育て情報に加えて、いわき市の中でも7つのエリアに分かれた地域別に見る子育て情報が掲載されています。また、手当てや助成について、子どもの遊び場や交流の場情報、緊急の場合の連絡先などがまとめられているので、非常に役立ちます。
いわき市が発表している「令和3年4月1日現在の保育所入所に係る待機児童数について」によると、いわき市の待機児童数は4人です。現在、私立幼稚園を認定こども園への移行検討をするなどして、待機児童解消に努めているようです。他の市町村と比較すると、すべての児童が保育園などを利用できるとは限らないと念頭においておきたいものです。
学童保育は小学校1年生~6年生まで利用可能。現在、76カ所の学童保育(放課後児童クラブ)が開設されています。共働きの子育て世帯にとって、働きながら子育てができる環境が整っています。
出典: いわき市:令和3年4月1日現在の保育所入所に係る待機児童数について
保育所 | 86か所 |
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幼稚園 | 35園 |
小学校 | 66校 |
中学校 | 40校 |
高等学校 | 17校 |
平成27年の国勢調査によると、いわき市の一般診療所数は261施設です。人口10万人あたりでみると、全国平均68.94に対して60.24と下回っています。ただし、産婦人科系診療所においては、全国平均を上回っているため、里帰り出産ができずにいわき市で出産するという方が、産婦人科に困るということはなさそうです。病院数や薬局の数は全国平均を上回っています。また、一般診療所病床の数は、全国平均より多いため、入院しづらいとはいえないでしょう。その一方で、歯科医師を含む医師の数は全国平均を大きく下回り、7割弱なので気にかけておくことをおすすめします。
介護施設は、施設数は全国平均の1.3倍ありますが、定員数は全国平均に比べ劣ります。介護サービスは、他のエリアに比べ希望の施設に入所しづらいといえるかもしれません。ただし、常勤の介護職員は全国平均より高いため、手厚いケアが期待できそうです。
児童福祉施設 | 73か所 |
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一般診療所数 | 261施設 |
一般病院数 | 20施設 |
歯科診療所数 | 165施設 |
老人ホーム数 | 12か所 |
出典: 総務省統計局:平成27年国勢調査
いわき駅周辺には、いわき駅前再開発ビルにあるLATOV(ラトブ)と呼ばれるショッピングモールがあり、ファッションから雑貨、食料品にレストランやカフェ、三越まで幅広く入店しています。駅前ながらも駐車場があるのも便利。
また、車で少し走ればイオンいわき店、マルトSC平尼子店、業務スーパー、ヨークベニマル、マルトSC城東店・好間店など、スーパーマーケットも充実しています。24時間スーパーこそありませんが、マルトSC城東店・好間店はいずれも夜23時まで営業しているので便利。
口コミでもスーパーが多いことから、買い物に便利という声や、地元密着のお店が多くこみ合わないという声がありました。お子さま連れでもゆったりと買い物することができそうです。
小売店数 | 2914店 |
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大型小売店数 | 27店 |
百貨店数 | 5店 |
飲食店数 | 1511店 |
公民館数 | 36館 |
図書館数 | 6館 |
市内にある駅は「いわき駅」「泉駅」「植田駅」「湯本駅」「勿来駅」「内郷駅」「草野駅」「赤井駅」「小川郷駅」「四ツ倉駅」「川前駅」「久ノ浜駅」「末続駅」の13つ。JR東日本の常磐線と磐越東線が走っており、私鉄は存在しません。東京駅までは乗り換え不要で、最短2時間強です。都市間高速バスとして、東京行き、仙台行きのほか、福島、会津若松、郡山に就航しています。高速道路は、常盤自動車道と磐越自動車道があり、いわき中央IC~広野IC間が全線4車線化するなど、利便性が増しています。
いわき市では、保育園や幼稚園、そして保護者などと連携して子どもの成長をサポートする「いわきっ子入学支援(保幼小連携)システム」を導入しています。いわきっ子入学支援シートが設けられており、情報を引き継いで支援できる工夫がこらされています。また、いわき市子ども・子育て支援サイトを立ち上げることで、分かりやすく情報を配信。不安を少しでも解消させながら子育てができる仕組みを作り上げています。
市内にある一般診療所の数は261ヶ所。人口10万人あたりの施設数は、全国平均よりも低い結果になっています。その一方で、一般診療所病床の数は全国平均を上回っており、万が一の時に入院先に困るということはなさそうです。また、病院数や薬局も全国平均よりも豊富。介護施設数は、全国平均の1.3倍の数があり、常勤の介護職員も多いため、介護が必要となった際に、手厚いケアをしてもらえそうです。さらに、これまでの医療費補助をさらに充実させ、小学生1年生から18歳になるまでの保険診療による医療費と入院時食事療養費に助成を行っています。
いわき市は、広い面積を持っていますが、それぞれのエリアにスーパーが点在しているため、日々の買い物に困ることはありません。スーパーは地元密着型が多く、新鮮な魚介類が手に入るのもメリット。また、いわき駅前には大型ショッピングモールがあり、グルメからファッション、書店、雑貨、美容などさまざまなジャンルを楽しむことができるでしょう。
願成寺白水阿弥陀堂 | |
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住所 | 福島県いわき市内郷白水町広畑221 |
アクセス | いわき中央ICから約20分 |
特徴 | 願成寺白水阿弥陀堂は国宝に指定されており、平安時代の浄土庭園が美しく、秋はイチョウやモミジといった紅葉を楽しむことができます。また、アミダナイトとして、紅葉のライトアップやプロジェクションマッピングなどのイベントも開催されます。初詣スポットとしても人気です。 |
夏井川渓谷 | |
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住所 | 福島県いわき市小川町〜川前地内 |
アクセス | 江田駅から徒歩で20分 |
特徴 | 奇岩や迫力満点の滝、断崖などが楽しめる夏井川渓谷は、自然をリフレッシュできるスポットとして人気です。紅葉の時期は多くの方が足を運びます。夏には夏井川渓谷キャンプ場でキャンプをすることも可能。季節折々の楽しみ方ができます。 |
温泉神社 | |
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住所 | 福島県いわき市常磐湯本町三函322 |
アクセス | いわき湯本ICから約10分 |
特徴 | 日本三古湯の一つと言われている「いわき湯本温泉」の鎮守として知られる温泉神社は、1年を通して、季節に合わせた色合いや温泉のお湯が沸き出る様子をイメージした演出といったライトアップが楽しめる珍しい神社です。「ゆのじんじゃ」、「ゆぜんさま」の名で地元の方にも愛されています。 |
いわきマリンタワー | |
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住所 | 福島県いわき市小名浜下神白字大作111 |
アクセス | 常磐自動車道いわき湯本ICから車で約20分 |
特徴 | 水平線まで見渡せるほどの絶景が楽しめるいわきマリンタワーは、屋外に展望デッキが設置されています。視界を遮るものがないため、360度ぐるりと景色を楽しめるぜいたくなスポット。いわきマリンタワーは三崎公園内にあるため、公園でゆっくりくつろぐこともできます。 |
塩屋埼灯台 | |
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住所 | 福島県いわき市平薄磯宿崎34 |
アクセス | 常磐自動車いわき中央ICから車で約40分 |
特徴 | 「塩屋埼(しおやさき)灯台」では、海の青とのコントラストがきれいな真っ白な灯台です。内部の見学ができ、展望台にのぼると、広々とした太平洋を眺めることができます。朝日や夕日がきれいな場所でもあります。灯台のふもとにある塩谷岬には、美空ひばりさんの慰霊碑が設置されています。 |
いわき市石炭・化石館 | |
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住所 | 福島県いわき市常磐湯本町向田3-1 |
アクセス | JR常磐線湯本駅から徒歩15分 |
特徴 | いわき市石炭・化石館は、常磐炭田の採炭の歴史を紹介しているエリアといわき市内で実際に発掘された化石などが展示されている場所です。恐竜の化石は触ることもできます。アンモナイト標本作製教室やコハク(コーパル) アクセサリー工作教室といった体験も可能です。 |
スパリゾートハワイアンズ | |
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住所 | 福島県いわき市常磐藤原町蕨平50 |
アクセス | JR常磐線湯本駅から新常磐交通ハワイアンズ行きバスで15分、終点下車すぐ |
特徴 | 映画「フラガール」の舞台となったことで有名なスパリゾートハワイアンズでは、ボディスライダーや屋内で楽しむウォーターパークにあるウォータースライダー・プールが人気。温泉エリアもあるため、大人も子供もそれぞれに楽しめそうです。 |
アクアマリンふくしま | |
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住所 | 福島県いわき市小名浜字辰巳町50 |
アクセス | 常磐自動車道いわき湯本ICから車で約20分 |
特徴 | めずらしい生物であるシーラカンスの面白い展示や生き物にたくさん触れることができるのが魅力のアクアマリンふくしま。干潟で潮干狩りや、自分で魚を釣ってその場でから揚げを作ってもらうなんて体験もできます。 |
アグリパークいわき観光いちご園 | |
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住所 | 福島県いわき市平下神谷字南内記25番地 |
アクセス | いわき中央ICから約20分 |
特徴 | いちご狩りが楽しめることで人気の「アグリパークいわき観光いちご園」の売りは、無制限でいちご狩りができることです。バリアフリー仕様なので、ベビーカーを押しているお母さんやお年寄りの方も安心して楽しむことができるでしょう。章姫を中心にとちおとめや紅ほっぺなどが栽培されています。 |
あぶくま洞 | |
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住所 | 福島県田村市滝根町菅谷東釜山1 |
アクセス | JR磐越東線神俣駅から車で10分 |
特徴 | 8000万年もの月日をかけて作られた鍾乳洞が楽しめるのがあぶくま洞です。全長600メートルの幻想的な世界は一見の価値あり。子どもさんも冒険感覚で楽しむことができるでしょう。駐車場は700台と豊富に用意されています。 |
いわき公園 | |
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住所 | 福島県いわき市中央台高久 |
アクセス | 常磐線いわき駅よりバスで20分 |
特徴 | いわき公園は、いわき市内でも有数の屋外遊具がある公園です。広場も多くあるので、ボールなどを持って行って楽しむこともできるでしょう。アスレチックスが豊富で、初心者から上級者までジャンルが分かれているのが特徴です。 |
いわき市の中心地区であり、中心駅にいわき駅があります。浜通り最大とも言われている商業地区で大型ショッピングモールや全国規模のチェーン店などが多く出店しているため、買い物やレジャーに困りません。進学校の磐城高校を中心に教育が盛んな地域です。
小名浜地区は古くから漁港として栄えた街で、近年はいわき市の新産業都市の指定により、多くの工場や企業が立地しています。臨海公園や温泉街といった観光資源が豊富であることも特徴です。
静かな住宅地が広がるエリア。海・川・山といった豊かな自然を身近に体験できる地域です。福島県内有数の大きさを誇る勿来海水浴場を擁していて、夏になると海水浴やサーフィンを楽しむ観光客で賑わいます。
常磐地区は、自然と都会が程よく融合する町で、平と小名浜の丁度真ん中に位置しているため行き来しやすい場所にあります。「スパリゾートハワイアンズ」や「いわき湯本温泉郷」といった人気の観光拠点を有する地域です。地区内のいわき湯本温泉は、日本の三古泉のひとつに数えられるほどの歴史ある温泉です。
隣接する平のベッドタウンとして機能しており、医療や保健といった福祉施設が充実する地域です。近代化産業遺産に指定されている内郷山神社跡や、国宝建造物である白水阿弥陀堂など、歴史遺産が多く残されています。
いわき市北部地域に位置しており、農・漁・工の揃った町です。広大な砂浜が広がる四倉海水浴場は、夏になると多くの観光客で賑わいます。日用品店や医療施設が一通り揃っているため、生活しやすい地域といえます。東京・仙台の中間に位置しているため、両方にアクセスしやすい立地です。
高原群に囲まれた盆地に市街地を形成していて、夏は涼しく、冬は降雪が多い気候です。「遠野物語」の舞台で、カッパや座敷わらしなどの伝承が伝わる町として知られています。国の重要文化財にも指定されている「千葉家住宅」などの文化遺産が地域住民の手によって大切に保存されています。
いわき市の中心地まで約10㎞という市街地に近い場所にありながら、二ツ箭山や夏井川渓谷などの豊かな自然に囲まれた地域です。いわき市内でも農業地域としての性格が強く、梨の生産が盛んです。
工業が主な産業の街で、大企業の工場と物流拠点が集中している好間工業団地があります。ジャンボメニューが有名な町で、顔よりも大きなジャンメンチや、1,2キロの じゃんぼシュークリームなどが味わえます。
いわき市の西部、阿武隈高地に位置しており、13地区の中で一番の面積を有しています。林業が盛んな地域で、阿武隈高地付近は気候・土壌条件がスギの適地になっているため、生産地として有名です。
村域のほとんどが山に囲まれているため、豊かな自然を身近に感じられる地域です。絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「クマガイソウ」の群生地でもあります。「田人おふくろの宿」や「田人オートキャンプ場」などのレジャー施設があります。
川前町はいわき市の最北部に位置し、夏井川渓谷や鹿又川渓谷、沢尻の大ヒノキなどの大自然の豊富な観光資源が魅力の地域です。中山間地域でありながら、教育機関や医療施設、地区保健福祉センターといった生活に必要な機関が一通り揃っています。
いわき市や水戸方面への電車でのアクセスが便利で、通勤通学がスムーズに行えます。フタバスズキリュウや巨大アンモナイトなどの化石が発掘されることで有名な地域で、アンモナイトセンターでは、実際に化石発掘を体験することができます。
いわき市は、東北地方の中でも比較的温暖な気候で、降雪も少なく、夏は太平洋に面しているため涼しく気温が高くなりにくいのが特徴。寒暖差も少ないため、暮らしやすい街として人気を集めています。子育て支援や医療福祉体制も充実しており、お買い物にも困ることはないでしょう。
いちご狩りや潮干狩りなど、自然の恵みを受け、体験しながら遊べる遊び場も多く、自然豊かなエリアでは素晴らしい紅葉を楽しむことができるでしょう。
高速道路、鉄道と交通網も便利で生活のしやすさが魅力。自然の豊かさを残しつつも、医療福祉や子育てにも手厚いエリアで暮らしたいという方にはおすすめの街だと言えるでしょう。マイホームをどこにするかお悩みの方は、いわき市を候補に加えてみてはいかがでしょうか。
注文住宅を賢くお得に建てたいなら、チェックすべきは「モデルハウスが標準仕様」の会社。福島で該当したのは2社のみ!標準仕様に自信たっぷりの2社を紹介します。
※1参照元:e戸建て(https://www.e-kodate.com/bbs/thread/9572/)
※2参照元:注文住宅の達人(https://chumon-jutaku-tatsujin.com/ichijo.html)
※福島県(福島・郡山・いわき)全域にモデルハウスをもつ工務店・ハウスメーカー10社のなかで、「モデルハウスが標準仕様」と公表している会社を紹介しています(2020年5月時点)。