ここでは、旗竿地に注文住宅を建てる際のメリットやデメリットについて紹介します。旗竿地に家を建てる注意点や、採光や風通しを確保するアイディアなどもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
旗竿地とは、竿のついた旗のような形をした敷地のこと。道路に接する細い敷地が竿部分、その奥に広がる敷地を旗部分と考えるとわかりやすいでしょう。
なお、建築可能な旗竿地の基準は、公道に接する幅員が2m以上あること。基準を満たさない旗竿地に住宅を建てることはできないため、覚えておきましょう。
「騒音や周囲の視線をできるだけ避けたい」という方には、旗竿地がおすすめです。
旗竿地は奥まった配置にあり、公道から少し離れた場所に建物を建てます。そのため、道路を走行する車やバイクの騒音を軽減することができるでしょう。また、道路に建物が直接に面していないため、通行人の視線が気になる心配もありません。「静かな環境で暮らしたい」という方にとって、旗竿地は暮らしやすい敷地といえるでしょう。
一般的に、旗竿地は整形された敷地よりも土地価格が安いといわれています。そのため、土地購入費用をできるだけ抑えたいといった方におすすめ。土地取得にかかる費用を抑えることができれば、建物や外構の予算を増やせるでしょう。
旗竿地では、「竿部分を駐車スペースとして使う」「外構にこだわったアプローチにする」といった活用ができるほか、旗竿地の形を活かして個性的な建築を行うことが可能です。そのため、「周辺に並ぶ家とは異なるデザインにしたい」という方にもおすすめです。
旗竿地は土地購入費用を抑えられるものの、建築費や外構工事費が高額になる可能性があります。
たとえば、竿部分の土地が狭いと重機やトラックが敷地内に入り込めず、建築費が高額になることも。また、竿部分の塀といった外構部分の費用が高くなることも考えられます。
旗竿地の竿部分は、狭いことが一般的。幅員2m以上は確保されているものの、車種によっては走行や駐車が困難なこともあるでしょう。とくに大型の車や海外メーカーの車種の場合は、旗竿地での駐車が可能かどうかチェックしておきましょう。
まず、建築が可能な旗竿地かどうかを確認する必要があります。公道に面している部分が2m未満の場合は、新しく建物を建てることができません。
また、建築は可能であるものの、竿部分の路地が狭い場合、駐車スペースとして使用することが難しいことも。駐車できても人が通れなかったり、そもそも車が走行できないということも考えられます。
旗竿地では、電気や水道、ガスといったインフラが整備されていない可能性があります。そのため、旗竿地に新築する際にはインフラの整備状況を確認しておきましょう。
建物の建築にはクレーンや重機などが必要です。しかし、工事車両が入れるほどのスペースがない旗竿地もあります。その場合、材料を手運びしたり、重機が行う作業を職人が手作業することになります。その分建築費用は高額になるうえ、工期も長引きます。
旗竿地は奥まった配置に家を建てることになるため、周囲に建物がある環境です。通行人等の視線は気にならないものの、採光や風通しが不十分になる可能性があるでしょう。その場合、2階以上にリビングを配置する・中庭のあるコートハウスデザインを採用するといった工夫がおすすめです。
「閉鎖的で明るく広々とした家」という施主の希望を叶え、旗竿地に中庭付きの住宅を建設しました。中庭には陽の光が降り注ぎ、室内を明るくしてくれます。
延床面積30坪ほどの小さな住宅ですが、屋根上テラスを設置することで、自由に過ごせる空間を確保。中庭をぐるりと囲む屋根上テラスでは、日光を浴びながら子どもとくつろげるそうです。
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※1参照元:e戸建て(https://www.e-kodate.com/bbs/thread/9572/)
※2参照元:注文住宅の達人(https://chumon-jutaku-tatsujin.com/ichijo.html)
※福島県(福島・郡山・いわき)全域にモデルハウスをもつ工務店・ハウスメーカー10社のなかで、「モデルハウスが標準仕様」と公表している会社を紹介しています(2020年5月時点)。