吹き抜けのある住宅にはメリットもあればデメリットもあります。採用を検討するのであれば、メリットだけではなくデメリットも含めて考えましょう。
吹き抜けとは一般的にはリビングの上に何もないため、天井が高い状態となっている家を指します。二階建て、あるいは三階建ての戸建ての場合、部屋の上には部屋が設置されるものですが、部屋の上が空洞となっているのが「吹き抜け」です。
吹き抜けの最大のメリットは解放感です。部屋の上に何もない、空洞となっていることで天井が高くなります。結果、解放感によって部屋が広く感じます。また、遮るものがないため、吹き抜けの上にいる人間と下にいる人間でコミュニケーションを取ることもできます。
一般的な二階建てで、部屋の上に部屋があると別々のフロアにいる時にはコミュニケーションは取れません。しかし吹き抜けの場合、コミュニケーションを取ることができるので、家族団らんの環境が生まれやすくなります。
採光もメリットです。一般的な戸建ての場合、一階の採光は側面からのみですが、吹き抜けを設置することで天井からリビングに光を取り込むこともできます。
他にも吹き抜けを上手く活用することでデザイン性に幅が出る点も挙げられます。ロフトと併用したり、あるいは「部屋」ではなく「スペース」にするなど、吹き抜けはアイディア次第で様々なライフスタイルに対応できる形となります。
コミュニケーションが広がる点がメリットだとお伝えしましたが、裏を返せばプライバシーが筒抜けとなってしまう点がデメリットです。
家族と顔を合わせたくない時があっても、吹き抜けにいれば必ず顔を合わせることになります。特に子供が思春期となると、デリケートな問題となります。
吹き抜けは掃除の難易度が高いです。それもそのはず、天井に手が届きません。一般的な配置であれば、天井の掃除も何ら難しくありませんが、「二階がない」状況なので、天井の掃除が難しいです。
吹き抜け部分の天井や、照明の掃除を行う場合専門業者を呼ぶ必要があります。
吹き抜けは解放感があるため、臭いや音など目に見えないものも伝わってしまいます。
例えば一階のリビングで料理をした場合、吹き抜けを通して家全体に臭いが充満してしまうケースが珍しくありません。他にもリビングでの会話が筒抜けになる点などもデメリットです。
吹き抜けのデメリット解消の一つの方法が断熱・気密性能を高めることです。壁を厚くする・性能の良い断熱材を使用するなどの対策を行うと、防音効果も高まります。
吹き抜け構造を維持しつつ、気になる音の遮断も期待できるでしょう。
また、吹き抜けは解放感があるので寒くなりやすいですが、断熱・気密性能を高めることでその点の問題解決も見込めます。
吹き抜けのある家の空気を循環させることで、臭いも循環し異臭をいつまでも同じ場所で発生させません。こちらも広い意味では住宅性能と考えることができます。
小さい時には解放感が家族団らんのためのメリットとなっても、子供の成長と共に吹き抜けのデメリットが目立つようになる可能性があります。
そこで、子供の成長に合わせた、将来性を見越しての家づくりも大切です。
例えば仕切り・間切りを活用することで、将来的には部屋として独立させることができるようであれば、プライバシーも確保できます。
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※1参照元:e戸建て(https://www.e-kodate.com/bbs/thread/9572/)
※2参照元:注文住宅の達人(https://chumon-jutaku-tatsujin.com/ichijo.html)
※福島県(福島・郡山・いわき)全域にモデルハウスをもつ工務店・ハウスメーカー10社のなかで、「モデルハウスが標準仕様」と公表している会社を紹介しています(2020年5月時点)。